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「僕の言ってることとまったく同じことが書かれた本があるって友達に言われ、その本を購入したので持ってきた。『神さまとのおしゃべり -あなたの常識は、誰かの非常識-』っていう本なんだけど、知ってる?」

「知らない。でも、見えない存在とおしゃべりしている人は皆さんの周囲にも結構いるよ」

「いやいや、俺は信じない」

「名前を呼ばれて振り返ったら誰もいなかったという経験はあるでしょ?」

「それはただの勘違いだよ。勘違いは誰にでもあるけど、勘違いでおしゃべりしてたなんて人はいないでしょう」

「だとすると、この本の作者は典型的な勘違い野郎だね」

「勘違いにしては、君の話と共通点が多過ぎるので、勘違いじゃないかもと思ったりする」

「勘違いって間違った思い込みのこと。逆に間違ってない思い込みは固定観念。固定できるはずもない観念を固定しようとすると間違いが起こるから、観念にも常に例外を検討する必要がある。だから、この場合君は勘違いしてないかも」

「混乱させようとしてない?でも固定観念てこの本にも出てくる。諸悪の根源扱いで」

「固定観念て多くの場合安心安全迅速だけど、やはり多くの場合不安危険遅滞の原因になっている。それは、自分で吟味せず鵜呑みにするから」

「鵜呑みにできたら問題ないけど、喉に引っかかって七転八倒する場合もあるからってことか」

「喉に引っかからないようによく噛んで味わえってこと。好物だけでなく嫌いなものもね。毎回味が違うから、新たな発見や経験ができる。人生に前向きになれる」

「引き寄せの原則がうまくいかないのも固定観念のせいだって」

「固定観念が強いほど現実の変化が遅いのは仕方のないこと。金持ちになると宣言しながら、現実は甘くないと思っている人は、甘くない現実を体験し続けるしかないからね。固定観念を捨てると引き寄せもスピードアップする」

「簡単に金持ちになる方法とかも書いてあるけど、いまいちよくわからない」

「金持ちになる理由が問題。自分の現状が理由だろうから、例えばお金が足りないという現状認識を変えないと、現状は変わらない。認識が変わると言動も変わるから、そこまでいってようやく現実が変わる。金持ちになるスタートラインに立てるってこと」

「俺は貧乏だ、生活費が足りないっていう現実の認識を変えるのは自己催眠でもかけないと無理だよ」

「自己催眠でもいいけど、もっと簡単な方法は、必要な生活費を算出して獲得に動くことだよ。転職も掛け持ちも無理だではなく何とかなるで実行することだよ。自分で現状変更に着手できるかがポイント。不安を捨てるのは難しいけど、階段の高さを低めに設定して登りつづけること。登っていけば不安は自然に薄れていき、結果は速度をあげてやってくる」

「結果は早く欲しいけど」

「現状を劇的に変化させて階段を高めに設定することになるけど、失敗の不安も現実の抵抗も格段に大きくなるので、打たれ強く忍耐力のある人にしかお勧めできないね」

「それで俺には勧めないんだ。ところで、神様とお話とかできる方法はあるの?」

「経験が無いのでわかりません」

「えっ?嘘?」

「ほんとです。僕の場合は会話ではなく自問自答とか閃きで会話してます。ハイヤーセルフ、自分の魂、神様と呼ばれている存在とね」

「いろんな存在と会話してるってこと?」

「いえいえ、同じ存在。神様って呼んでもいいけど、みんな神様って言葉に抵抗があるようだから使いたくないんだよね。君との会話も神様とのおしゃべりだよ。君にとっては僕が神で、僕にとっては君が神。君の言動から多くのことを学ばせてもらってるから感謝してます」

「嘘でも気分がいいな」

「嘘じゃないよ。赤ん坊から認知症の老人まで、様々な方法で人は意思の疎通ができるよ。人生を瞬間という単位で見つめ直すと、常に神様とおしゃべりしている自分に気づくよ。多くの瞬間でみなさん神様を無視してるけどね」

「それはご無礼を」

「舞台では偶然や要らないシーンが無いように、人生という舞台にも無い。神はあなたのパトロン的観客だから、舞台の上のあなたは常に注目されている。神はあなたのやりたい放題に期待している。やりたいことを支援してくれる。だから、できるできないじゃなくて、やりたいかやりたくないか。人生では常にやりたい放題してるかが問題なのさ」

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