沖縄に70年も米軍基地がある理由

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「そもそも、どうして沖縄に米軍基地ができたの?」

「第二次世界大戦で沖縄に上陸した米軍は、次に九州へ上陸する作戦だったので、多数の兵員と物資を九州に迅速に空輸できる飛行場を沖縄に建設する必要があった。これが沖縄における米軍基地の始まり」

「九州に上陸する前に日本は降伏したのに、その後も沖縄の米軍基地が増え続けたのはなんで?」

「最大の理由は米国とソ連の冷戦に日本が巻き込まれたから。単独で占領支配することで、日本をソ連ではなく米国の子分にし、同時に対中国・ソ連と戦争になったときの最前線基地にすることで、次の戦争に備えつつ東アジアに米国の子分を増やす作戦だったはず。朝鮮やベトナムで同じ民族同士が南北に分かれて血を流す米ソの代理戦争が起こったことで、敵が日本から中ソに移った沖縄の米軍基地も戦争で忙しくなって増えるしかなかったわけよ」

「でも、ソ連も中国も共産主義を捨てて資本主義になったから冷戦も終わりでしょ。なのに沖縄の米軍基地がなぜまだこんなにあるの?」

「冷戦の時代も今も米国は自国を守るために必要だから日本に米軍基地を置くわけ。これはわかるよね。でも、米国は経済で世界を征服したから、世界を巻き込む大戦に備える必要がなくなった。『この国を攻撃したら俺たちがやっつけるぜ』と脅すためにある米軍基地も置く必要が減った。東アジアで米軍基地が機能しているのは北朝鮮に対してだけなので日本の米軍基地も減った。同じ理由で沖縄の米軍基地も減ったよ」

「じゃあ、普天間基地の閉鎖じゃなくて、辺野古に基地を移そうとしているのはどういうわけ?」

「世界で一番危険な普天間基地をもっと安全なとこに移すというのが表向きの理由だけど、米軍が欲しいのは現在と近未来の戦争スタイルを実現できる米軍基地。ロボット化など武器の技術革新は、戦場と基地の距離を問題にしなくなってきているので、今ある基地は黙っていても返還される運命。ただ、中国が琉球を狙っているので沖縄の基地を減らしたくないというのは日本側の事情。だから、新基地は是非とも沖縄にとなるわけ。それを沖縄の負担軽減と両立させるために普天間基地の危険除去と絡めているだけ。少なくとも今の政府はね」

「日本が沖縄の米軍基地返還に反対してる張本人ってこと?」

「そうなるね。しかし、尖閣諸島で日本と中国が戦闘状態になっても、米軍は後方支援に回って戦闘には参加しないよ。尖閣諸島を失う日本の損害より米国の損害が大きいからね。国際経済で世界征服を果たした米国だけど、自らも国際経済に征服されてるから中国とケンカできる状態じゃないんだよ。中国はタイミングを図っているだけであって、米軍が出てこないことはすでに確信してるよ」

「え~っ!沖縄が戦場になっちゃうの?」

「中国もバカじゃないからそれはないよ。イギリスのスコットランドみたいに沖縄が自ら琉球になる道を選べるように中国は誘導していくはずよ。沖縄が琉球になったら太平洋が手に入るので、世界一の陸海空軍を持つという中国の計画が実現するわけさ。中国共産党が消滅してもこの計画は消えないはず。米国に追いつけ追い越せだからね」

「沖縄がまた唐(トゥ) ヌ 世(ユ~)になるわけないさ~?」

「※大和(ヤマト)ヌ世(ユ~)からまた唐(トゥ)ヌ世(ユ~)、ヒルマサ変ワユル クヌ 沖縄(ウチナ~)※って、22世紀の子孫は歌っているかもよ~」

「お怖い米軍基地だな…」

「それ、△お笑い米軍基地△ね」

※日本から中国に、コロコロ変わるこの沖縄※
「ドゥチュイムニー」

お笑い米軍基地