福島原発事故最悪のシナリオを実現させる主役は誰?

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福島原発事故に対する国民の危機感が日々薄れているように感じますが、

事態は間違い無く最悪のシナリオに向かって進んでいます。

最悪のシナリオとは放射能汚染をコントロールできなくなること

です。専門家の言葉を借りれば、「溶融炉心が時間とともに、圧力容器を溶かし、格納容器に移り、さらに格納容器の放射能の閉じ込め機能を破壊することや、圧力容器内で生成された大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染」です。(「福島原発事故についての緊急建言」からの引用)

最悪のシナリオを人的影響の面から説明しますと、
下図の1「原子炉圧力容器」やその外側2の「原子炉格納容器」が数千度の熱で溶け、大量の放射能が容器外に漏れ出す事態になれば、原子力発電所内の人々は被曝(ひばく)によって全員死亡します。

この時点で原子力発電所の暴走を誰も止めることができなくなります。放射能汚染の続く期間が数十年なのか数百年なのかは不明ですが、

原子力発電所の近隣住民は一生故郷の土を踏むことはできない

でしょう。近隣というのも数キロなのか数十キロなのかは不明です。

水素や水蒸気爆発も恐ろしいことですが、人体への放射能汚染を含め原子力施設外での被害は一時的で小さなものです。むしろ、

放射能で汚染された水や農産物や海産物を何十年も摂取し続けることが深刻

です。

チェルノブイリ事故による被害者の多くは、被曝(ひばく)ではなく摂取によって発生

しているからです。

そして、

日本経済が受けるダメージも放射能汚染が続く限り深刻なまま

です。

東日本の復興、輸出の回復は放射能汚染の収束なくしては始まりません。

収束できたとしても、

被災地の振興復興費や社会保障費の急増で日本の財政は更なる悪化が避けられません。

今回の災害は想定外であったとしても、

福島原子力発電所で起こっている制御不能の状態は想定内のリスク

です。電気や機械は止まるものだからです。問題は、想定されたリスクに対する対応、対策が準備されていなかったことです。つまり、東京電力や国のリスク管理は

最悪のシナリオは現実になってから対応する

というものだったのです。テロによる原子力発電所の破壊、爆破というシナリオは想定できていたわけですから、

今回の事態への対応が常に後手後手という現実はリスク管理が無かったに等しいことを証明

しています。

東京電力や国の責任はこれから明らかになるでしょうが、最大の責任者は私たち国民

です。実質的に責任を負うのは、東京電力社員や議員や役人ではなく被害者である私たち国民なのですから、国際社会や次代の国民に向かって知らなかったでは済まないのです。知らなかったのは無関心から、

無関心は国の運営を丸投げしているから

です。思い出したように情報開示を叫んでも、叫んだ結果に関心がなければ叫ばなかったことと一緒です。現在の情報公開制度は機能していません。開示者に都合の悪い情報が公開されることはありません。公開請求があったとしてもです。ですから、制度改正を実現させなければ未来永劫開示されることは無いのです。私たちはそれを痛感しているはずです。原状回復にだけ熱心だと、関東や東海での次なる災害で今回の過ちを繰り返すことになります。大事な人を失ったとしてもそれは自業自得です。残酷な言い方ですが過ちを繰り返さないためにも肝に銘じておいてください。

震災被害の大きさは私たちの無関心の大きさに比例

しています。原子力発電所の管理責任を問う前に、私たちには果たすべき役割があります。

主権者である私たちが管理責任を果たしてきたかを問う

ことです。

私たちの責任は誰にも丸投げ出来ないのですから

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「建言」とは、Yahoo!辞書によると「考えを上の人に申し述べること。また、その考え」とあります。



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