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「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」

は、「葉隠(はがくれ)」という書物に出てくる一文で、肥前国鍋島藩藩士山本常朝が語った武士としての心得を、田代陣基が江戸時代中期に書き記したものとされている。時代背景を考えれば

「己の命よりも主君が大事」

という意味で異論はなさそうであるが、異論だらけなので興味深い。

代表的な異論は、

「人生は突然終わる。今日できることを明日に延ばすな」

という自己実現派的な生き方を推奨する一文であるとするもので、「人生には目的がある」が前提となっている。その対極が滅私奉公派で、

「お国のために死ぬことが人生の目的」

というものである。

私の異論も極端かもしれないが紹介したい。

「自分の命より大事なものをたくさん持ちなさい」

である。親兄弟、配偶者に子や孫、恋人、友人、仕事、自己実現などなど何でもいい。試しに、生き甲斐、遣り甲斐、幸せな人生だとおっしゃる方々の共通点を探してみることをお勧めする。例外なく自分の命より大事なものをたくさんお持ちだ。

自分の命より大事なものをたくさん持てば持つほど、うつで苦しむ暇も、自分の不幸を嘆く余裕も無くなっていく。これは事実である。

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