「万物万人 わが師たらざるはなし」

ということわざがある。この世にある物すべてが自然の摂理を物語っており、また、どんな人間の言動からも貴重な知恵や真理を学ぶことができるという意味だ。

人生を知りたいのなら、万人を注意深く観察することが近道だ。

特に、嫌いな人からは多くを学べる。嫌いな人の価値観、人との接し方、好みからしぐさまで、

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

である。身の毛がよだつのを我慢して嫌いな人をじっくり観察すると、相手のパターンを把握できるので、相手との遭遇や衝突を自ら回避できるようになるだけではなく、人間に対する見識も深まる。

もちろん、多くの人の人生を見聞きすることで人間に対する見識は深まるが、人間に好き嫌いがあると食べ物と同じで栄養が偏る。必要な栄養が不足した人生は、走るきつさに苦しみながらマラソンをやらされている様なものだ。人を嫌うのは勝手だが、

嫌いな人に感情を乱される人生はもっと嫌ではないか。

嫌いなタイプの人間に免疫力をつけるためにも、相手の弱さに気づき、気遣うことのできる自分になることが大事だ。だから、

嫌いな人ほど熟知した方が良いのだ。

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