橋下市長慰安婦問題発言の背景にある歴史認識の重要性

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橋下市長最大の功績は、国民に主権者であることを思い出させようとしている点だ。

内外からバッシングを受けている慰安婦問題発言も彼の功績のひとつだ。あなたが橋下市長を非難するのは自由だが、その非難は加害国の主権者であるあなたにも浴びせられている非難であることを忘れてはならない。

この国の内外に対する現在・過去・未来の言動に対し、最終的に責任を負うのは、総理でも国会でも外務省でもなくあなた自身

なのだから。

前述の「加害国」という言葉に違和感を抱かない方は、第二次世界大戦前後の歴史認識が不足している方だ。学校で教えない

歴史の本質、「なぜそれが起こったのか」

を是非学び直して欲しい。人道的に許されないはずの植民地政策は、第一次大戦で疲弊していたヨーロッパ経済に不可欠な政策だったということを。世界恐慌で資本主義国家が選択した経済政策が、植民地支配の強化と軍備の拡大だったこと。利己を得た国と得られぬ国との間で一触即発状態にあった世界の外交情勢から、軍拡は避けられない戦争への備えでもあったことを。

そんな状況下で、当時の日本が選択した行動の真意をあなたはご存知だろうか。欧米による植民地化を恐れて軍拡に走った真意を。経済政策として、欧米の植民地政策を真似て満州に侵攻した真意を。すでに中国の一部を植民地化していながら、満州を中国に帰せと主張した欧米への抗議として国際連盟を脱退した真意を。経済制裁という報復を欧米から受け、第二の中国になるかもしれないという恐怖に負けた日本が戦争で起死回生を図ろうとした真意を。

当時は、ピストルを片手に外交交渉をしていた時代だったのだ。そして、互いに散々撃ち合った挙句、戦争に負けた国だけが加害者のレッテルを貼られ、

日本だけが今日に至っても加害者の自覚を持てと言われている

のだ。それに納得するのも憤慨するのも自由だが、その根拠はしっかりと把握しておくべきだ。一般的に、中国や韓国では被害者の視点で第二次世界大戦前後の歴史を教えている。日本の加害行為については、他国の加害行為より詳しく教えている。一方、日本では、加害行為を行ったという事実だけを教え、それに至るまでの経緯は何も教えてはいない。

「嫌なことすべて切り捨てて、こんなに便利な世の中になったし」

という歌詞(さだまさし作の「前夜」)がある。それが戦後の日本が目指し実行してきたことだ。日本だけが切り捨てて解消できる嫌なことばかりならいいが、慰安婦問題など相手がある嫌なことだとそうはいかない。戦後、何度もこの問題が蒸し返されるのは、被害国が対日外交の切り札として有効だからと思っているだけではない。日本国民自体が、黙して語らずを貫き、甘受することが、国際平和の継続に繋がると誤解しているからだ。

しかし、日本の主権者が戦後世代だけになると甘受させるのは困難だ。むしろ、「いい加減にしろ」と反感を持つ主権者が多くなるのは避けられない。だからこそ、主権者が当事者である今こそ解消しておかねばならない。国際紛争の火種になりかねない問題だからだ。

慰安婦問題に対する橋下市長の発言が、未来の主権者の声を代弁したものになる危険性は高い

のだ。

ロシアに北方領土を占領され、韓国に竹島を実効支配され、中国に尖閣諸島の領有権を日々侵害されても日本人は甘受してきた。未来を見ても、日本人の甘受は解消される方向には無く、むしろ更なる甘受を強いられそうな状況にある。尖閣諸島が実効支配され、沖縄本島の領有権を日々主張してきたとき、日本国民は更なる甘受を選択してくれるだろうか。北朝鮮の核攻撃で、多数の国民が犠牲となったとき、日本国民は反撃を思いとどまってくれるだろうか。

虐(しいた)げられる国がどのような行動に出るのか、北朝鮮を見て納得できるのであれば、

虐げられ続けている我が国が、やがて強気の外交に転じても驚かないで欲しい。

すでにそれは始まっている。あなたがこの国の行く末を決めていくとき、

いつか来た道と認識できれば、歴史から多くの教訓を得られる

はずだ。



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