就職難で若者の自殺者が増えたと報じられているが、
他人より痛みに敏感な感性をどうして自分の人生に活かせないのか
不思議だ。
人は自分の弱さを嫌うものだが、痛みは弱さではないので誤解しないように。
また、痛みを感じないことが強さだと誤解している方も多いが、痛みにだけではなくおおよそ
この世に強い人間など存在しない
ので、強くなれると思うのは間違いだ。よく理解できない人のために例えを出すと、一般に強い人は優しい人だと言われるが、優しい人は憂いという痛みを人一倍感じる人だからこそ他人の痛みを軽減しようと優しくなれるのだ。試しに憂いに鈍感な優しい人を探してみるといい。
本題に入ろう。思い通りに行かない人生は苦痛に満ちており、誰もが思い通りに行かない人生と日々格闘しているが、どうして感じる苦痛には大差があるのだろう?答えは
思い通りに行かない人生との付き合い方
にある。「夢は叶えばラッキー!」と「もうダメだ!!」の違いである。両者の違いは現状を変える意欲の強さにあると誰もが考える。追い求める意欲の強さに比例して得られぬ痛みが大きいというのも常識だ。耐え難い痛みは、追い求める人生の価値の大きさでもある。簡単に諦められないはずだ。ならばどうする?答えは明白だ。
人事を尽くして天命を待つ生き方を実践すること
である。
結果は与えられるものであって作れるものではない
と自覚することである。そうすれば、
死に物狂いの努力をしても結果は叶えばラッキー!の人生を実践
できる。結果を出したければ集中と余計な力を入れないというのがスポーツの常識だが、人生にもそれは当てはまる。
「もうダメだ!」型の人は、背水の陣を敷いて逃げ道のない強迫観念を意欲強化に使いがちだが、そういうタイプの人にお勧めしたいのが、人生を思い通りに行かせることに固執はすべきだが、ときどき目的から遠ざかっていないかを確認して欲しいということである。追い求める人生を実現させて何を得ようとしているのかを考えて欲しいのだ。そうすれば、
追い求めている人生の実現は、目的ではなく手段である
ことが再認識できる。自殺原因のトップ3である健康も経済力も人間関係も手段である。それを自覚できているからこそ多くの人は健康や経済力や人間関係が破綻しても自殺しないのだ。
それでは、人生の目的ってなんだろう?今回は出血大サービスで答えを教えよう。単純明快に
人生の目的とは人生を全うすること
である。理屈が欲しいのであれば、寿命が尽きるときに自分の人生に及第点を与えられるよう日々生き続けることが人生の目的である、と置き換えても間違いではない。及第点を他人に付けて欲しいなら、死んだときに多くの人に泣いてもらえる生き方をすることだ。当たり前の話だが、人生を思い通りにしても他人は泣いてくれない。他人が泣くのは
得られた人生の成果ではなく、今のあなたの生き様に人々が感動と示唆を受ける
からだ。
思い通りにならない人生は、あなたを成長させる肥料に過ぎない。他人に感動と示唆を与えるのは、あなた自身が実らせた成長したあなた
なのだ。
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